2017年10月8日(日)、福山駅前シネマモード開催の「監督、あなたの最高傑作は?」シリーズ Vol.2に行ってきました。
現役の映画監督を劇場に招待して自選の最高傑作を上映後にその場で監督へ質疑応答できるという素晴らしいシネマイベントです。
第2回目となる今回のゲストは橋口亮輔監督。
橋口監督自選の作品は「渚のシンドバッド」(1995年/129分/出演:岡田義徳、草野康太、浜崎あゆみ)
わたしは橋口監督作品は「恋人たち」しか見たことがなかったのであえて事前にレビューとかの情報はみないようにして鑑賞しました。
「監督って脚本や絵コンテは書くにしても制作に入る前ってなにをしているんだろう?」というのが質問したい内容です。
このシネマイベントが開催される前の9月24日に映画セミナー「橋口亮輔監督の世界」に参加しました。
「渚のシンドバッド」以外の作品特徴や魅力についての解説と参加者に作品の感想を話してもらうという内容で監督のプロフィールや作品の変遷がおおまかにはわかりました。
そのうえで鑑賞する初期の「渚のシンドバッド」はどんな作品なのかとても興味がわいてきます。
それともうひとつとても気になったのが、出演者「浜崎あゆみ」
「浜崎あゆみ」ってあの「浜崎あゆみ」???
女優の「浜崎あゆみ」ってのはまったく知らない・・・。映画に出てたんだ・・・。
まぁこれは橋口監督がきっと解説してくれるに違いないと確信してイベントに参加しました。
「渚のシンドバッド」の作品内容はおおまかにいうと「青春群像劇」、なんだけれどわたしにとっては異色な内容。
でもなぜか「刺さる」シーンがときおり出てくる、しかも「けっこう深く刺さる」、
そんな映画でした。
上映後、5分の休憩をはさんで福山駅前シネマモード岩本氏の進行で質疑応答スタート。
橋口監督がなぜ「渚のシンドバッド」を選んだかという理由はキャストと真剣に向き合って撮ったこと。
裏話的な解説を聞くとなるほど、そんなことがあって新人の俳優さんたちのあの「厚み」みたいなのができているのかと納得させられました。
そして気になっていた「浜崎あゆみ」。
とても驚かされました。アイドルとして売り出そうとしてた時期にこの作品に出会ったとのことなんですが、女優続けてたらとんでもなくすばらしいことになってたんじゃないかと思わされました。
橋口監督が浜崎あゆみについてすごく熱く語るのを観て、この作品との出会いや演じたことについて浜崎あゆみ自身から語ってほしいなと思ってしまいました。
印象深かったことの詳細はここに書くのははばかられるので、メモ程度で。
・短編映画を撮ってるわたしとしては制作前に「同じようなテーマの映画を見る」というのがとても興味深かったです。(これが質問したかったことでした)
わたし自身も短編つくったときに同じようなテーマの作品を見直して、そのままは恐れ多くて使えないけどセリフの一片にそのエッセンスが入るように仕込んだとかはありましたから。
・撮影現場の一期一会の話は聞いてて「映画の神様」っているのかな~なんて思ったりしました。
残念ながらわたしはまだ会ったことはありません。
このシネマイベント「監督、あなたの最高傑作は?」は鑑賞直後に監督に思い入れをもって語っていただけるのと、作品の背景・裏話や、あそこは実は直したかった、そこは深読みしなくていいとかをつくったご本人に聞ける前代未聞のすばらしいイベントだと思います。
次回開催も行けたら行きます( ´∀`)